太陽光で自動車運搬 世界初の大型船舶「アウリガ・リーダー」完成

12月19日15時13分配信 産経新聞

 太陽光エネルギーも利用して動く世界初の大型船舶「アウリガ・リーダー」(全長約200メートル、約6万1000トン)が完成し19日、神戸市の三菱重工業神戸造船所で、船のデッキに取り付けられた太陽光パネルへの通電式が行われた。

 太陽光利用で二酸化炭素の排出量を削減しようと、新日本石油と日本郵船が共同開発。デッキに328枚の太陽光パネルを搭載し、最大で動力用電力の0・3%、照明などの生活電力の6・9%をまかなえる。

 トヨタ自動車の車を海外に運ぶための自動車運搬船で約6400台の搭載が可能、今後約2年間、アジアと中近東を結ぶ航路上で風圧や塩害、振動に対する耐久性などを検証し、実用化を目指す。

セントレア、ZIP-FMとコラボでクリスマス企画-ゲストに風味堂

12月18日13時15分配信 名駅経済新聞

 中部国際空港セントレア(愛知県常滑市セントレア1)4階イベントプラザ特設ステージで12月23日、ZIP-FMと同空港がコラボしたクリスマス企画のスペシャル番組「ZIP-FM HOLIDAY SPECIAL “DREAM Xmas for ZIPPIE”」を放送する。

 同企画は、同空港で開催するイベント「セントレアあったかクリスマス」の一環。同局ナビゲーターの堀江美穂さん、YO!YO!YOSUKEさんが歌手・タイナカサチさん、ピアノトリオバンド・風味堂など4組のゲストを迎え公開生放送を行う。ほかに、リスナーからのリクエスト曲やメッセージを紹介。

 同日17時~23時30分、展望スペース「スカイデッキ」では毎年恒例のイルミネーションが点灯。その点灯式に風味堂もゲストとして登場する。飛行場に散りばめられた5,000個の航空灯火と58,000個で表現したイルミネーションは、桜色と紫色を基調に「温かみ」(同空港)を演出。さらに今年初登場というアーチ形イルミネーションがさまざまな色に変化し、日没前には、伊勢湾に沈む夕日を背景に飛び立つ飛行機が幻想的な雰囲気を作り出すという。昨年の来場者は約1カ月で100万人。

 「スカイデッキ」への入場は22時30分まで。番組の放送時間は10時~17時。同局は同空港で12月21日にイベント、24日・25日に公開生放送も行う予定。

カラス被害続出「ごみ捨てないで」 田辺、作業所の進入路(和歌山)

12月17日17時4分配信 紀伊民報

 田辺市芳養町、社会福祉法人ふたば福祉会の福祉作業所「たなかの杜(もり)」への進入路になっている市道沿いで、ごみの不法投棄が続いている。ドッグフードや魚の頭部などが捨てられ、それを目当てにカラスが集まるため、作業所の網戸が壊されたり、ふん害が出たりしている。市や作業所はモラルの向上を呼び掛けている。
 市有地の一角に建つ作業所は今年4月に開所した。障害者約30人が通所し、施設内では箱折りや菓子作りなどに励んでいる。
 開所する以前から、敷地内や市道の脇にごみが捨てられており、市は今年6、7月に市道沿い2カ所に不法投棄禁止を訴える看板を設置した。
 ごみを餌に集まる多くのカラスが作業所の玄関部分やデッキなどにふんをするため、施設の利用者が毎朝掃除している。屋根をつつかれて雨漏りしたり、網戸がぼろぼろになったりしているほか、車のワイパーを壊されることもある。
 最近では13日夜から15日朝にかけ、魚の頭部や小魚などが市道の脇の斜面に捨てられており、ボランティアで草刈りや不法投棄のパトロールをしている保護者が発見した。
 ごみは作業所が閉まっている週末、または早朝や夜遅くに捨てているとみられる。夏場は悪臭が漂う。ごみが山積みになっていたこともあり、あまりに多いときは市と福祉会で撤去している。施設周辺にはカラスだけでなく、野良犬も5、6匹いるが、いまのところかまれるなどの被害は出ていない。
 市やすらぎ対策課障害福祉室は「モラルをきっちり守ってほしい。野良犬への餌となり、利用者がかまれる危険性があるので不法投棄はやめてほしい」と話す。
 たなかの杜職員の西中梓さんは「徒歩や自転車で通所している利用者もおり、夏場は悪臭で困ることもある。マナーを守ってほしい」と話している。

トヨタ、新型プレジャーボート PONAM-28L を発売

12月11日18時10分配信 レスポンス

トヨタ自動車は、新型プレジャーボート『PONAM-28L』を東日本・中部・西日本の直営営業所と、全国のトヨタマリン販売店を通じて12月11日に発売した。

PONAM-28Lは、フィッシングと快適なクルージングを楽しめるマルチユースボートとして開発した。高強度で波からの衝撃や振動をいちはやく吸収するアルミハルをベースに斬新なスタイルを目指してデザインし、船上で安心して移動できるウォークアラウンドデッキを採用した。

また、電子制御式のディーゼル燃料噴射装置コモンレールシステムを採用した3.0リットル「M1KD-V」エンジンを2基搭載することで、クラストップレベルの高出力・低燃費、低エミッションを実現するなど、安全・快適・環境性能の向上を図った。

さらに、艇の前後左右に設置した広角カメラの画像を合成することで、艇上空から周辺を確認できる画像を提供する「ガルビューモニター」をオプションで設定したほか、自動車技術を活用した新装備として、水滴を感知し自動で作動する「水滴感知式セミオートワイパー」も採用している。

トヨタは今後、自動車技術を活用した除湿機能付マリンエアコンやジョイフルトークなどのユニット部品の国内・海外ボートメーカーへの販売を本格化することで、事業の拡大を図る。

2009年3月12日から15日までパシフィコ横浜で開催される「ジャパンインターナショナルボートショー2009in横浜」に新型艇を出展する予定。

《レスポンス 編集部》

神戸の最も美しい季節

12月8日16時27分配信 産経新聞

 うわあっ-。祈るように冬の夜空を見上げていた人々から、ため息がもれた。響き渡る鐘の音色とともに、幾重にも連なるアーチが真っ白に光り輝く。「見慣れているはずなのに、やっぱりこの瞬間はゾクッとしますね」。毎年訪れているという神戸市兵庫区の女性(58)はこう話した。「神戸ルミナリエ」の点灯の瞬間だ。

 冬、神戸は1年で最も美しい季節を迎える。4日に開幕したルミナリエ会場からほど近い中華街・南京町では、中国提灯(ちょうちん)で路地を彩る「ランターンフェア」を開催中。JR三ノ宮駅周辺では今年から新たに「光のデッキ回廊」が始まっている。

 ルミナリエ終了後には、旧居留地でイルミネーションが輝き始め、年明けには、六甲山で氷像のライトアップがスタートする。冬の間、神戸ではバトンを受け渡すかのように、途切れなく光のイベントが続く。まさに「光の都」となるのだ。

 ■闇を知るからこそ絶やさぬ灯

 「神戸の人は闇の恐怖を知っている。だから、光を灯し続けるのじゃないかしら」

 月刊誌「神戸っ子」の総編集長として47年間神戸を見つめてきた小泉美喜子さん(72)は、こう話す。

 阪神大震災で、神戸の街は光を失った。「まさに火の消えた町。ゼロ、だった」。小泉さん自身も自宅マンションが全壊し、がれきの中から救出された。町の灯が徐々に戻ってくるときのうれしさ、光のあたたかさ、ありがたさを骨身に染みて知っているからこそ、神戸は光を絶やすことがない。

 「でも、それだけじゃないのよ」。小泉さんは一つの句を挙げた。

 「菜の花や 月は東に 日は西に」

 江戸時代の俳人、与謝蕪村の有名な一句だが、実は神戸の摩耶山を訪れたときに詠んだものだという。昼は海に反射したまぶしいほどの光にあふれ、太陽が沈めば、今度は六甲山系からのぞいた月が、やわらかい光で町を照らす。

 「もともと神戸は、太陽と月の光をいっぱいに受けた明るい町。美しく、おしゃれに闇から立ち上がろうというルミナリエは、ほんまに神戸らしい光」

 地形上の特徴はまだある。海のすぐ近くまで山が迫り、その間に都市が広がる神戸の街並みは「1000万ドルの夜景」としても知られる。山から見下ろす夜景はもちろん、旧居留地や中華街・南京町の異国情緒あふれる光、波止場の灯と、エリアごとに多彩な表情をみせる。

 そんな夜景の魅力をさらにPRしようと、平成18年からは観光キャンペーン「KOBEロマンチックフェア」が始まった。

 フェアを推進する神戸国際観光コンベンション協会の坂井亘さん(32)は「『ナポリを見てから死ね』という言葉がありますが、『神戸の夜景を見てから…』といわれるようにまでしたい」。冬は一般的に観光客が落ち込むとされるが、神戸では寒くて風が強いことを逆手に取って、「空気が冴(さ)え、夜景がきれいに見える」ことをPRする。

 坂井さんは、言葉に一段と力を込める。「六甲山は標高約800メートル。これだけの高度から、神戸、大阪、和歌山まで広がる大規模な都市圏を見下ろせる場所はそうそうありません。神戸の夜景は、世界に発信できると自信をもっていえます」

 神戸っ子が光について話すとき、その顔もまた輝く。(文・塩塚夢)

大黒PAに「光のチャペル」-願いがかなう「カギ」取付も

12月6日15時9分配信 ヨコハマ経済新聞

 首都高速道路は2月1日まで、大黒パーキングエリアの冬のイルミネーション企画「ロマンティックイルミネーションin DAIKOKU」を実施している。

 同企画では、これまで行っていた恒例のイルミネーションの規模を拡大して、パーキングエリア全体に照明を設置し、パーキングエリアのシンボル「照明塔」を光の塔として演出するほか、展望広場への導線には「ロマンティック街道」と名付けたイルミネーションのアーチを設置している。

 また、アーチの終点となる展望デッキには「光のチャペル」を設置し、大切な人との願いをこめて「カギ」を取り付ける企画を、家族やカップルをターゲットとして展開しており、若者を中心としたドライブ客により、チャペル前で購入できる鍵(1個100円)が取り付けられている。

 大黒パーキングエリアは、首都高速道路神奈川5号大黒線上にある首都高速最大規模のパーキングエリア。3階建ての施設には、ファーストフード店とコンビニエンスストアーの機能を併せた複合店、カレー専門店「マゼーダール」、パン店「リトルマーメイド」、「マクドナルド」のほか、「大珍楼」や「重慶飯店」の商品を扱う横浜中華みやげコーナーを設けた売店、レストラン、ゲームコーナーなどを備える。駐車場は、普通車341台、大型車59台、身障者用4台。パーキングエリアから横浜港を一望できる横浜ベイブリッジ展望施設「スカイウォーク」へ徒歩で行くことができる。

 イルミネーションの点灯時間は日没から24時まで。(土曜日・祝祭日の前日は23時まで)

大黒パーキングエリア(首都高速道路サービス)
http://www.shutoko-sv.jp/parking/guide/map_09.html

シーベルインターの小型水力発電機 水流利用 手軽さで脚光

12月5日8時31分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 工場排水や上下水道の水流を利用した小型水力発電機導入に期待が高まっている。従来の水力発電は落差を利用し水車やタービンを回していたが、シーベルインターナショナル(東京都千代田区)は、水の流れる力を利用する世界初の発電機を開発した。設置場所を選ばず、段差を作るなど新たなインフラ整備も不要になる。クリーンエネルギーの普及に一役買いそうだ。

 水力発電は風力や太陽光発電よりも稼働率が高いが、設置場所が限定され、コストが高いのがネックで、導入が進んでいなかった。同社が開発した小型水力発電機は落差を作らずに水の移動エネルギーを利用して発電する。取水口を狭めることで、勢いのよい水流を作り出し、水車を回す仕組みだ。水に浮かべるフロート式で水表面の最大流速を効果的に利用、水路の数十メートルごとに設置できる。従来型の小型水力発電機よりも発電効率は約10倍高いという。発電した電力は工場施設での利用のほか、余剰電力を売却することもできる。

 海外での導入も検討されている。インドでは電力が到達していない農村エリアの電力供給を担う計画もある。発電所建設など大規模なインフラ整備も必要なく、用水路の水流を利用することで農村部で賄うだけの十分の電力が確保できるという。

 同社は船底に小型流水式水力発電機を設置した船舶開発も提案している。水上を航行することで水流が発生し、その水流を利用して発電する。河川であれば、停泊しているだけで発電し、蓄電も可能だ。

 船舶のデッキ上に太陽光パネルを設置し、その電力を使い推進することで水流が起き、発電。これによって「半永久的環境エネルギー船舶が誕生する」(同社)仕組みだ。

 すでに、電機メーカーの大規模工場への設置が決まっており、来年以降は上下水道や農業用水路への本格導入が見込まれている。海野裕二社長は「小型水力発電機の潜在的市場規模は数兆円になる」としており、国内外の市場開拓が進みそうだ。

座間神社にギャラリーがオープン/記念の展示開催中

12月1日19時0分配信 カナロコ

 座間神社(座間市座間一丁目、山本孝司宮司)の敷地に一日、ギャラリー「杜(もり)」がオープンした。記念の初展示には山本宮司の妻修子さん(62)が収集品を出品。生け花の絵柄が描かれた品ばかり約百二十点が、真新しいギャラリーを飾っている。

 「周りにギャラリーが少なく、地域に親しまれるスペースを設けよう」(座間神社)と、ギャラリーは神社の会館「すいめい」の一角につくられた。屋内スペースは約十七平方メートルの三角形。丹沢が一望できるオープンデッキや庭も備えている。

 一日から八日までは生け花の師範、修子さんが国内外で買い求めた大皿や火鉢、書物などを集めた展示会を開催している。

 展示品は多様だが、共通するのはいずれも生け花を模様にあしらっている点。江戸後期から昭和初期までの品物が所狭しと並ぶ。

 国内はもちろん、フランスやイギリスなど旅先でも買い求めたという修子さんは「生け花の模様が大好きで、旅の思い出が一品一品にある。珍しい物もあるのでぜひ、見に来てほしい」と話している。

 展示は午前十一時から午後五時まで。入場無料。ギャラリーは有料で貸し出す。問い合わせは、座間神社電話046(251)0245。

0系新幹線 昭和駆け抜け終着駅 「だんご鼻」に拍手

12月1日0時37分配信 毎日新聞

 夢の超特急が44年の歴史に幕を下ろした。30日に定期運転を終え、引退した初代新幹線・0系。最終便「こだま659号」に乗車した。車内で、そして沿線の各駅では、大勢のファンや家族連れらが最後の雄姿を目に焼き付け、自分たちの人生と重ね合わせた。夕方、終着の博多駅で最後の警笛が「プワーン」と鳴り響いた。また一つ「昭和」の象徴が姿を消した。

 午前7時、岡山駅。午後2時51分の659号の発車まで、8時間近くあるが、ホームには2人の男性がいた。1番乗りした札幌市の男性会社員(39)は「修学旅行で初めて新幹線に乗り、初めて富士山を見た。0系は昭和そのもの」と話した。

 午後、最後の「だんご鼻」が岡山駅ホームに入ってきた。ホームは、カメラや携帯を向ける人、手を振る人でいっぱいだ。運転士は永田満志(みつし)さん(59)。高校卒業後の1969年、新幹線にあこがれて国鉄に入り、0系の整備係を経て、75年に運転士になった。永田さんは「0系はずっと自分のそばにあったもの。最後の運転ができて光栄です」と語った。

 デッキで写真を撮っていた広島県三原市の会社員、寺井祐司さん(44)は「0系は私と同い年。一緒に生きてきたという気持ちです」。広島駅ホームでは、列車に最敬礼する制服や作業服姿の社員が目に飛び込んできた。車内が静寂に包まれる。「泣けるなあ」。誰かがつぶやいた。新関門トンネルを抜け、博多駅が近づくと車掌の案内放送が始まった。「44年の長きにわたり、0系をご愛顧いただきありがとうございました。お別れの言葉とさせていただきます」

 午後6時24分、定刻より3分遅れで博多駅到着。全乗客を降ろした0系は警笛を鳴らし、姿を消す。大きな拍手が起こった。

 ◇さよなら運転も指定券売り切れ

 JR西日本はファンの要望に応え、12月6、13、14日に「さよなら運転」として、新大阪-博多間などで0系による臨時「ひかり」を運行する。全席指定の指定券は既に売り切れている。【小林祥晃】