熊谷市板井のNPO法人「おにの家」が運営する地域活動支援センター「おにっこハウス」が移転し、規模を拡大して2月3日に新装オープンする。敷地外にあったみそ加工所も併設し、一体感のある施設として生まれ変わる。
おにの家は1987年、障害者施設の元職員と障害者が小さなみそ屋さんを開業したのが始まり。「心身のハンディを問わず働く場を提供する」をモットーに掲げ、12人の障害者が働いている。
地域に溶け込みたいという思いを込め、童話「泣いた赤鬼」から命名。手作りみそや地卵の販売などを行っている。
新施設は現施設の東約500メートルに立地。約5700平方メートルの敷地に、木造平屋建ての喫茶レストラン兼農産物販売所(約300平方メートル)と、みそ加工所(約230平方メートル)が建ち並ぶ。昨年4月に着工した。
喫茶レストランは屋内37席のほか、屋外のウッドデッキにも12席を設けた。みそ加工所はこうじ室に自動温度管理設備を導入したほか、みそ仕込みなどが楽しめる体験教室も。地元野菜の取り扱いも充実させるという。
尾島茂施設長は「『おにっこ』の名称にちなみ、節分の日にオープンすることにした。移転を機に、より地域に身近に感じてもらえる施設を目指したい」と話している。
営業時間は午前10時~午後5時半。年末年始は休業。問い合わせは、おにっこハウス(048・536・1344)へ。