西山公園に愛の鐘、響け―。福井県の鯖江商工会議所青年部は同公園を新デートスポットにしようと「結びのチャイム」の設置を進めている。一帯では、もみじまつりが開催中で「いい夫婦の日」の22日、お披露目会を開く。
西山公園を恋愛成就や夫婦のきずなを強めるメッカにするために企画した。つつじまつりなど大イベント以外でも多くの人に来てもらえるような通年型の観光名所にしたい考え。市まちづくり基金や鯖江観光協会などの補助を受け、事業費は約145万円。
設置場所は市街地を一望できる見晴らしのいい公園内の西山動物園南側の広場。ステンレス製の棒で組み立てた約5メートル四方の四角すい型で、先端内側に付けたウィンドチャイムをひもを引いて鳴らす。下にはウッドデッキも取り付けている。
また眼鏡製造技術で作ったチタン製のハート形のピースを用意し、訪れた人に名前や誓いなどを書いてもらい、それをひもで結び付ける場所も設ける。ピースは、もみじまつりのイベントとして22、23日に公園内を巡る「カップルスタンプラリー」で参加賞として配る。24日以降は市民ホールつつじやサバエ・シティーホテルなど5カ所で、1つ3百円で販売。商店街各店舗などでも販売する予定で、公園と街中をつなぐアイテムを目指す。
お披露目会は午前11時開始。当日、結婚式を挙げる1組のカップルにチャイムの初鳴らしをしてもらう。同青年部地域活性∞(無限)委員会の窪田和博委員長は「多くのカップルや夫婦に、デート場所として利用してほしい。モミジと愛で色づく西山公園になれば」と、もみじまつりの来場を含めて呼び掛けている。