広島県福山市芦田町の市立動物園(藤井哲朗園長)で、猛獣舎と小動物舎の新築工事が始まった。ガラス張りにするなど動物の生態を観察しやすいようにし、ピューマやワラビーなどが新しく加わる。2010年末に完成し、11年春に一般公開する予定。
市によると、総事業費は約4億5000万円。ライオンやピューマ、トラなど6種類の肉食獣が入る猛獣舎は鉄筋コンクリート2階建てで、約760平方メートル。北海道旭川市の旭山動物園などを参考に、ガラス張りにしたり、舎内に岩場を作ったり木を植えるなどして、動物が自然の中で生活しているような雰囲気にする。屋上には見学デッキも設け、隣の飼育舎にいる象を上から見学することも出来る。小動物舎は鉄筋コンクリート平屋で、約120平方メートル。南米やアフリカなど4つのゾーンに分け、マレーヤマアラシなどの小動物4種類と、ボタンインコなどの鳥類4種類が入る。
藤井園長は「動物の特徴や動きを色々な角度から観察出来る飼育舎になる。動物について、今まで知らなかった新しい面を発見しに来てほしい」と話している。
(2009年10月3日 読売新聞)