原宿・官民一体大規模開発-高層マンションは隈研吾さんら監修

11月20日17時19分配信 シブヤ経済新聞

 原宿・明治通り沿いの東京都が所有する土地で、民間が警察施設や商業施設などを整備するPFI事業「神宮前一丁目民活再生プロジェクト」の中で、最大の敷地面積を占める定期転借地権付分譲マンション「パークコート神宮前」のモデルルームが11月22日にオープンすることが分かった。同マンションの共同事業主、三井不動産レジデンシャル(中央区)と東電不動産(中央区)が同19日に発表した。

 行政の監視下で民間企業が主体となり資金調達、施設の設計・建設や管理・運営までの一連の事業を手掛ける「PFI」事業の1計画として開発が進む同プロジェクトは、約2万平方メートルに及ぶ敷地内に、警察施設や図書館をはじめ民間の住宅とオフィス・商業施設を整備する大規模開発計画。

 プロジェクトの一環で建設される同マンションは総戸数385戸。敷地面積13,452.16平方メートル、建物は地上16階・地下3階(延床面積47,632.22平方メートル)で、外観のデザイン監修を建築家・隈研吾さん(隈研吾建築都市設計事務所、本社=港区南青山2)、内装監修を隈さんと建築・インテリアデザイナーの小池邦彦さんが担当。既存樹木の保存・活用や屋上緑化などで自然環境にも配慮する。

 全体でも、施設の屋上緑化約1,000平方メートルを含む約7,000平方メートルと緑地を多く確保するのが同プロジェクトの特徴。敷地内には長さ約140メートルにわたる遊歩道を整備する。マンション内の共有空間も水や光などで演出する。1階には国内外アーティストのガラスアートを展示するサロンを開設。最上階にはラウンジや屋上の「エアーデッキ」も整備する。

 部屋の間取りは1LDK~3LDKで、専有面積37.09平方メートル~169.94平方メートルの各タイプを用意。隈さん、小池さんらがインテリアテイストを監修する。遮熱・断熱効果の高いガラスや打ち水効果のある舗装材などを採用し、環境に配慮するという。サービス面では、設計・企画段階からセコム(神宮前1)と協力、警備員による敷地内巡回など24時間体制で有人管理するほか、タクシー、ハイヤー手配やケータリング紹介などの紹介・取次サービスも。マンション低層階には飲食店などの店舗(3区画)を誘致する。

 モデルルームは、原宿駅竹下口近くに開設し、予約制で来場を受け付ける。販売開始は11月下旬を予定。マンションは来年3月下旬に完成、同年4月から入居を開始する予定。オフィス・商業施設や警察施設なども同時期に完成する見通し。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA