圏央道:代執行 デッキの半分を撤去 自然保護団体が抗議の中 /東京

11月19日11時1分配信 毎日新聞

 圏央道の高尾山トンネル南口近くにある建設予定地(八王子市高尾町)をめぐり、国土交通省は18日午前、圏央道建設では初の行政代執行に乗り出した。前日から撤去対象の木製デッキ(約30平方メートル)に泊まり込んだ自然保護団体の若者たちが抗議する中、日没までにデッキの半分が撤去された。作業は19日に終わる見込み。
 トンネルを含む区間の11年度開通に向け、国側は前進と受け止める一方、反対派は今後も係争中の裁判などを通じて自然保護を訴えていく。
 圏央道は都心から半径40~60キロに計画された環状道路。1都4県を通り、都心から放射状に伸びる東名高速道路や東北道などをつなぐ。代執行の対象となったデッキは、圏央道八王子ジャンクション―八王子南インターチェンジ間(2・2キロ)に設置されていた。
 午前9時、国交省相武国道事務所の絹川君一副所長が木製デッキ前で、行政代執行の宣言文書を読み上げた。作業員らが机や毛布などの荷物を運び出し、デッキに残った若者たち約25人は「土地の所有権は裁判所で係争中だ」などと抗議を繰り返した。【内橋寿明】
〔都内版〕

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