サニーマート:間伐材スーパー第1号店 森林環境税使い、高知に改装オープン /高知

11月6日16時3分配信 毎日新聞

 ◇木のぬくもり売ります
 県産ヒノキの間伐材を利用した店舗として高知市薊野西町3のスーパー「サニーマートあぞの店」がこのほど改装オープンした。今年度から県が始めた「間伐材利活用推進事業」の第1号で、森林環境税を活用して店内の棚などを作った。県やスーパーでは「木のぬくもりを感じて」と期待している。
 03年度から始まった森林環境税は「使い道が見えない」などの指摘があったことから、税収を使い、間伐した木材を使う事業を企画。公共性が高く、人が集まる場所を対象に応募を受け付け、サニーマートと高知市内の病院の2件を補助対象として選んだ。
 四国内で20店舗を展開するサニーマート(本部・高知市)は「環境にやさしい企業を目指す」ことを経営方針に掲げており、レジ袋の削減などに取り組んできた。山の整備を進め、温暖化防止にも貢献できる間伐材の利用は会社のモットーに合致したため、名乗りを上げた。
 あぞの店は10月6日から休業し、店内を木を使った和風の空間に変えようと改装。補助を受けたのは、酒コーナーの棚(長さ15メートル、高さ2・2メートル)で、ヒノキの間伐材を使い4~5段のスペースを設け、焼酎やビールなどの酒を並べる。また、店先にテーブルや椅子を並べるデッキ(約90平方メートル)の床も間伐材で整備した。
 県木材産業課は「県産材を使う取り組みが広がり、ゆくゆくは山の活性化につながってほしい」と期待。サニーマートの担当者、蔵本点(ともる)さん(45)は「会社のエコ活動とも合致していた。お客さんに本物の木材の良さを感じてもらえたら」と話している。【服部陽】

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