活気呼び戻す「デッキ」完成 釜石のスクエア本格営業始まる

 東日本大震災で被災した岩手県釜石市の飲食業者による移動販売車「キッチンカー」が集結する同市大町の「大町ほほえむスクエア」に2日、ウッドデッキが完成した。被災した市中心部の集客拠点として、本格的な営業が始まった。
 ウッドデッキは広さ約200平方メートルで、約40席のテーブルと椅子を配置した。デッキを囲んでキッチンカー最大8台が駐車でき、昼はランチ、夜は居酒屋など「屋台村」の雰囲気を醸し出す。
 まちづくり会社「釜石プラットフォーム」が、支援団体の補助金などを活用し、約800万円で整備した。
 ほほえむスクエアは4月、津波で被災したスーパー跡地に開設。営業時間は午前11時~午後9時で、原則として年中無休。各種団体のイベントスペースとしても活用される。
 天候に恵まれた2日は大勢の客でにぎわった。釜石市出身で盛岡市から訪れた三浦美智子さん(34)は「被災した釜石の中心部がにぎわいを取り戻し、新しい街に生まれ変わる第一歩になってほしい」と期待した。

 

2013年06月03日月曜日

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