交流広場整備し活性化 小松島・NPOに手づくり郷土賞

国土交通大臣が社会資本を生かした地域づくりを表彰する手づくり郷土(ふるさと)賞(一般部門)に、小松島市のNPO法人・港まちづくりファンタジーハーバーこまつしまと徳島県が選ばれた。フェリーが撤退した徳島小松島港本港地区(小松島町新港)に、みなとオアシス交流広場を整備し、イベントなどを通じてにぎわいを取り戻す活動が評価された。

 本港地区は、1999年に南海フェリーが撤退し遊休化。このため、県は2008年度、ファンタジーハーバーや市と協働で、旧南海フェリーターミナルビルの「みなと交流センターkocolo」の周辺約3600平方メートルに、ウッドデッキを備えた交流広場を整備した。

 ファンタジーハーバーは、ヨットレースを取り入れたビジターハーバーフェスティバルなどのイベントを交流広場で開催し、kocoloでも屋内フリーマーケットや産直市を展開。フェリー撤退後、ゼロとなった本港地区の交流人口は08年度に約13万人までに回復した。

 ファンタジーハーバーの出口憲二郎理事長は「港活性化への努力が認められ喜んでいる。今後も新たな事業展開を進めていきたい」と話している。

 手づくり郷土賞は1986年度に創設。今回は一般部門で応募38件のうち17件、同賞受賞歴のある活動を対象にした大賞部門で応募6件のうち2件をそれぞれ選んだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA