なぎさのテラス利用者11万人超

琵琶湖の眺望を楽しみながら飲食できる大津市打出浜の「なぎさのテラス」の利用者数が、年間7万人の見込みを大きく上回り、2月末現在で11万6千人に達していることが、同市のまとめで分かった。市は「美しい眺めが評価された結果だろう」としている。

 「なぎさのテラス」は、市の中心市街地活性化基本計画の核事業として、官民で出資する株式会社「まちづくり大津」が、びわ湖ホール西側のなぎさ公園内に整備し、昨年4月23日にオープンした。ウッドデッキでつながった木造1~2階建ての4棟に、イタリア料理店やカフェなど4店が入居している。

 市によると、当初計画の年間7万人は9月下旬に突破し、利用者数は順調に伸びているという。琵琶湖や対岸のマンション群、比叡山など、眺めの良さと、屋外でも飲食ができる工夫が評価されているとみる。

 昨年11月に実施したアンケート調査では、利用者の8割が女性。年齢別では、20~30歳代が24%と最も多かった。グループでの利用が多く、全体の2割強が3回以上の利用者だった。市は、年間利用者数は13万人、経済効果2億円を見込んでいる。

【広島】等身大の天谷人形がお披露目

<オープン戦:広島6-10阪神>◇21日◇マツダスタジアム

 広島天谷宗一郎外野手(26)をモチーフにした『「激突!天谷くん」人形』が21日、阪神戦の試合前にマツダスタジアムでお披露目された。バックスクリーン左翼側の外野ウッドデッキ前に設置。等身大の天谷人形2体が、それぞれラバーフェンスをよじ登るタイプと、フェンスに激突して捕球するタイプがある。立ち会った天谷は「よくできていると思います。チャンスで打てなかったり、エラーしても、この人形に当たるのだけは勘弁してください」と冗談を飛ばした。

立命大:「くつろいで」学生提案、卒業式で緑の空間お披露目--草津できょう /滋賀

立命館大びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東1)で、芝生やウッドデッキなどを整備した「憩いのスペース」づくりが進んでいる。同大を卒業する学生4人が、学生や来訪者に緑に囲まれた空間でくつろいでもらおうと企画した。27日に完成予定で、22日の卒業式で披露される。

 同大では昨年度から、大学側と学生から募ったスタッフで学内外の環境整備を進めている。昨年度は新装した食堂にスタッフの意見を取り入れた。

 今年度はキャンパス緑化や交通アクセスなど4班に分かれて改善策を考えた。憩いのスペースは、調査で「緑が少ない」という意見が多かったことから、安らげる場をつくろうと提案した。

 スペースは学内南側に整備。広さは1615平方メートル。桜や月桂樹など約20本の木やハーブなどを植えてベンチを置く。企画段階からかかわった経営学部4年、国松勇斗さん(22)は「学生の意見が形になってうれしい」、同、加藤拓さん(22)は「将来的には地域の人にも開放したい」と、完成を心待ちにしている。【南文枝】

交流広場整備し活性化 小松島・NPOに手づくり郷土賞

国土交通大臣が社会資本を生かした地域づくりを表彰する手づくり郷土(ふるさと)賞(一般部門)に、小松島市のNPO法人・港まちづくりファンタジーハーバーこまつしまと徳島県が選ばれた。フェリーが撤退した徳島小松島港本港地区(小松島町新港)に、みなとオアシス交流広場を整備し、イベントなどを通じてにぎわいを取り戻す活動が評価された。

 本港地区は、1999年に南海フェリーが撤退し遊休化。このため、県は2008年度、ファンタジーハーバーや市と協働で、旧南海フェリーターミナルビルの「みなと交流センターkocolo」の周辺約3600平方メートルに、ウッドデッキを備えた交流広場を整備した。

 ファンタジーハーバーは、ヨットレースを取り入れたビジターハーバーフェスティバルなどのイベントを交流広場で開催し、kocoloでも屋内フリーマーケットや産直市を展開。フェリー撤退後、ゼロとなった本港地区の交流人口は08年度に約13万人までに回復した。

 ファンタジーハーバーの出口憲二郎理事長は「港活性化への努力が認められ喜んでいる。今後も新たな事業展開を進めていきたい」と話している。

 手づくり郷土賞は1986年度に創設。今回は一般部門で応募38件のうち17件、同賞受賞歴のある活動を対象にした大賞部門で応募6件のうち2件をそれぞれ選んだ。

氷見市、観察用保護池を増設

国指定天然記念物イタセンパラの保護増殖に取り組む氷見市教委は2010年度、同市南部に市民向けの観察、学習機能を備えた保護池を整備する。これまで、04年に建設した保護池で繁殖に取り組んできたが、成魚に成長する個体数に限界があり、隣接する休耕田を利用して同池を増設し、成魚を増やす。
 計画では市南部にある保護池に隣接する休耕田約3500平方メートルに大型の池(1500平方メートル)1つと小型の池(200平方メートル)を3~4つを整備する。池と池を結ぶ水路も作り、自然に近い環境を整える。デッキやあずまや、園路を建設し、市民が観察できるようにする。10年度の予算案に設計、測量費650万円を計上した。12年度の完成を目指す。

 市教委によると、現在の保護池には稚魚から成長した成魚が約500匹生息する。体長は約5センチで通常の半分にとどまり、近親交配による、繁殖力の弱体化が懸念されている。繁殖には最低1千匹以上の成魚が必要であるため、保護池を増設する。

 市教委では「成魚の数を1500匹以上に増やし、川に放流する繁殖に挑戦したい」としている

電子申告「紙なく木も喜ぶ」

3月15日までの所得税の確定申告で、インターネットを使った国税電子申告・納税システム(e―Tax)の利用を呼びかけようと、木登りを通じて自然と触れ合う活動で知られるタレントのジョン・ギャスライトさん(47)が22日、瀬戸市の森の中にある事務所で2009年分の所得を電子申告した=写真。
 事務所は、みそだるの廃材を利用した山小屋風の建物。ギャスライトさんはウッドデッキに設けたテーブルに税理士と一緒に座り、ノートパソコンを使って申告した。
 ギャスライトさんは「こんなにリラックスした気持ちで申告したのは初めて。紙を使わないで済むから、木も喜ぶでしょう」と話した。